温泉博物館 名誉館長の 温泉ブログ

  温泉の科学や温泉現象について、わかりやすく解説します

地学

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「下呂石」と「下呂温泉」の熱い関係

考古学で有名な「下呂石」 考古学の分野でよく知られた「下呂石(げろいし)」という石材があります。この石は下呂温泉街から3kmほどの所に位置する湯ケ峰火山(1067m)から産出する「湯ケ峰流紋岩」です。 ガラス質で硬くて非常に緻密な性質のため、旧石器…

「石の華」?栃木県の「大谷石」のこと

栃木県の石材「大谷石」 奥鬼怒の温泉に向かう途中、「大谷」なる地名を目にしました(残念ながら「おおたに」ではなく「おおや」です)。「ここがあの大谷石(おおやいし)の産地か」と思い感慨にふけっていると、次に「大谷資料館」なる看板を見つけました…

上高地のこと

久しぶりに長野県の上高地に行ってきました。私は上高地は日本一美しい場所だと思っています。学生時代、槍ヶ岳に登るために訪れたのが最初。「こんな美しい場所があるのか」と感動したことを今でも忘れません。以下、晩秋の上高地です。 上高地から見た穂高…

地下水脈の把握は難しいけれど‥‥

リニア工事から考える 今から2年ほど前、青森県の嶽温泉や秋田県の秋の宮温泉郷などで、湯量の減少や温度の低下がみられ、温泉地の存続にかかわるショッキングな出来事として報じられました。同様な現象で頭を抱える温泉地は少なくありませんが、その多くが…

紀伊半島の旅「橋杭岩」

橋杭岩 橋杭岩(はしぐいいわ)は、和歌山県串本町にある、奇岩が一列に長く並んだ景勝地で、国の天然記念物に指定されています。 和歌山県串本町の景勝地「橋杭岩」 国指定天然記念物 橋杭岩はどのようにしてできたのか 「橋杭岩」の景観がどのようにしてで…

紀伊半島の旅「那智の滝」

那智の滝 「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されてはや20年が経とうとしています。 紀伊半島を旅するのが好きで、よく出かけますが、今回の白浜への家族旅行では久々に那智の滝や、那智大社などへも寄り道(温泉以外はみんな寄り道)してきました…

伊吹山 「積雪記録世界一の山」

岐阜県と滋賀県の県境にある伊吹山は、標高1,377mの山で、深田久弥の日本百名山にも選ばれています。ヤマトタケルノミコトの伝説をはじめとした故事来歴、薬草や稀少生物、さざれ石や山の特異な形成史など、伊吹山の魅力は尽きません。 滋賀県側から見た伊吹…

遠くの山が白く見えるのは何故

雨が降らない日が続くと、遠くの景色が白っぽく「もや」がかかったようになります。特に山の景色を見ると、遠くの山ほど白く見えます。 蔵王から見た遠くの山の景色 遠くの山ほど白っぽく見える(古田撮影) 空気中には、水蒸気や、PM2.5、塵(ちり)、黄砂…

「標高」と「海抜」はどう違うの?

能登地震の津波災害を目の当たりにして 今回の能登半島地震でも大きな「津波」が押し寄せ、甚大な被害が出ました。海岸沿いの低地の恐ろしさを再認識することになりました。 山の高さなどの場合「標高○○m」と表記されるのに対して、海岸沿いの低地などの場合…

「北を表わす記号」の本来の意味

学問が継承されないとこうなる 地質調査や山中の温泉調査等で不可欠なのは地形図と方位磁石(クリノメーターなど)です。ここでやっかいなことは、地形図の真北(しんぽく)と方位磁針が指す北(磁北)にずれがあることです。 日本の偏角(国土地理院デジタルコン…