温泉博物館 名誉館長の 温泉ブログ

  温泉の科学や温泉現象について、わかりやすく解説します

温泉地の「温泉環境」に酔いしれる 例えば湯の峰温泉

和歌山県の「湯の峰温泉

言わずと知れた熊野本宮詣での湯垢離場です。いっぱいの温泉環境が心地よく迎えてくれます。

湯の峰温泉の中心部界隈

一、温泉街を包み込む温泉の香り。幸せの硫化水素臭との出会い

二、湯の峰川の河床の雑多な泉源と引湯パイプのある風景

三、泉源やパイプからあふれ出すお湯の周りの石灰華の造形美

四、色とりどりのバイオマットが織りなす色彩美

五、幸せの硫化水素臭があり、巨大な湯の華が舞う愛おしいお湯

六、稀少な「石灰華噴泉塔」をご神体とする東光寺

七、泉源と共同湯と湯の胸薬師東光寺と和風旅館からなる温泉街

八、シンボル広告塔「つぼ湯」の存在

九、熱湯が湧く泉源「湯筒」で「ゆで卵」がつくれる

十、愛の奇跡を語る「小栗判官と照手姫」の聖地の空気を心に

泉源と雑多な引湯パイプとバイオマットが温泉地らしさを醸し出す

湯の峰温泉のシンボル「つぼ湯」

観光客もゆで卵がつくれる「湯筒」

大きな硫黄の湯の華が大量に舞う、旅館「伊せや」の内湯(撮影許可済)

 

「循環湯や塩素臭の似合わない温泉地だ」と、めはりずしをほおばりながら思いました。

※「伊せや」の浴室の写真は許可をいただいております。10cm程の白い大きな湯の華(硫黄芝)がたくさん舞っていて驚きでした。