私が大好きな地名
23年ぶりに大好きな地名の標識に会ってきました。
「温泉町湯」という憧れの地名も、浜村町と合併して今や「新温泉町湯」になっていました。ゴジラもウルトラマンも温泉も「シン」の時代なのです。
「浜村町も温泉地なので、温泉町のままでよかったのに」と、第三者の私は勝手に思ってしまいます。
かつての「温泉町」にあるのは「湯村温泉」です。「温泉」とは湯村温泉のことなのです。吉永小百合さんの「夢千代」の像も健在です。湯村温泉のシンボル「荒湯」では、観光客が温泉卵を作って楽しんでいます。
それにしても、車で旅をしていると、あまりにも地名が変わっていてお手上げというか、だんだん腹が立ってきます。
伊豆半島には「伊豆市」と「伊豆の国市」が隣り合って誕生し、その周りには昔からの「西伊豆町」と「東伊豆町」と「南伊豆町」があって、道路標識に「伊豆市はあっち」とあっても、伊豆市自体がどこのことかさっぱりです。修善寺町や天城湯ヶ島町と言ってもらえばすぐにわかるのに‥‥。そして風流さが違います。
山梨県の狭い甲府盆地には、もともとあった「甲府市」や「山梨市」に加えて、「甲斐市」「甲州市」「中央市」「南アルプス市」などの首をかしげたくなる名前の市がつぎつぎと誕生していて、私の地理感覚が完全に崩壊しました。
秋田県角館町は「仙北市」、大曲市は「大仙市」に。味気ないなあ。「奥州市」ってどこ?
古くから受け継がれてきた地名も、れっきとした文化遺産だと思うのですが、いかがでしょうか。
やっぱり「温泉町 湯」がよかったなあ。