こつぼ洗い器
何年も前のことです。伊香保温泉の観光案内所に併設されていた「伊香保歴史資料室」というちょっとした展示スペースに、写真のような珍しいものが展示されていました。私は初めてこのような資料を見ましたが、皆さんは、これが何だかおわかりですか。
これには、「こつぼ洗い」という説明がつけられていました。本物がほとんど残っていないため、貴重な資料を残そうと、わざわざ作られたレプリカ(複製)だそうです。大変珍しかったので、撮影をさせていただきました。
あまり詳しく説明をするのがちょっと「アレ」なので、次の写真の説明を読んでみてください。
ということですが、おわかりになりましたか。
伊香保温泉「横手館」の公式ホームページにも、以下のような記載があります。
伊香保には桜の木を素材として帝室侍医頭の樫村正徳博士が考案した『子宮洗い器(こつぼあらいき)』が現存しています。これは十六世紀の頃に避妊を目的としてフランスで盛んだった「ビデ」とは異なり、「子宝」を目的として売られていたもので、「子宝の湯」の貴重な資料となっています。
このようなものを使用する温泉文化は途絶えましたが(そう思っていますが‥)、実際のところ効果があったのかどうかが気になるところです。それにしても、温泉というのはいろいろな面で期待されていたということがわかりますね。