温泉博物館 名誉館長の 温泉ブログ

  温泉の科学や温泉現象について、わかりやすく解説します

山梨県は「ぬる湯」王国

山梨は実は「ぬる湯」と「ぬるめの湯」の温泉大国なんです!

山梨県増富ラジウム温泉下部温泉は、全国を代表する「ぬる湯」の湯治場として古くから知られてきました。長時間入浴していると、「自分の体温で周りのお湯が温まる」ような温泉です。

山梨県の温泉は、このような「ぬる湯」だけでなく、比較的新しく掘削された温泉が、「40℃ちょっとの温度」で非常に湧出量が多い「ぬるめの温泉」が多いんです。しかも源泉かけ流しで。

日帰り温泉施設も、銭湯に近いような小規模の所が少なくなく、家庭的であったり地域センター的であったりで、温かい運営がなされている所が多いイメージがあります。

ぬるめのお湯が大量にかけ流される「はやぶさ温泉

新鮮なお湯がドバドバかけ流される浴槽

そんな山梨の「めるめの源泉かけ流し温泉」を代表する温泉の一つとして、山梨市の「はやぶさ温泉」が挙げられます。

給湯口は「勢いよく跳ね上がる粋な鯉の口」。鯉の口から大量の源泉が勢いよく吹き出される様子は圧巻で、癒されます。浴槽からは洪水のようにお湯があふれ出し続けています。

お湯は、保湿効果が期待できる「硫酸ナトリウム」を主成分とし、微かな硫化水素臭を伴う「身体と心にやさしくしみる」ぬるめの温泉。「ああ、今しあわせなんだ」と、生きている喜びを気づかせてくれます。

美しい女将さんが温かくおもてなしてくださり、しあわせ感も一段と高まりま