小学生が実験をしました
コーラにメントスを入れると、コーラに包まれた泡が噴き出すという実験は有名ですね。
炭酸水や炭酸飲料の中には二酸化炭素(炭酸ガス)が、「CO2 」という分子の状態で水の分子の隙間に入り込んでいます(遊離二酸化炭素)。常温常圧では、炭酸ガスは気泡となって空気中へ抜けて行こうとしているのですが、水の表面張力が周りから炭酸ガスを押しつぶしているので、簡単には抜けられません。そのような状況に、何かでこぼこした物と接触すると、接触部分の水の表面張力が弱くなるので、そこから炭酸ガスが気泡となって現れ、抜け出していきます。
メントスは、表面が微細的にでこぼこした形状である上、含まれている界面活性剤の効果により、水分子との接触面の表面張力を急激に弱くして炭酸ガスの泡を発生させます。「メントスコーラ」のしくみは、ざっとこのようなものです。もちろんコーラでなくても「三ツ矢サイダー」のような炭酸飲料でも同様な反応をします。
温泉にメントスを入れてみれば
「炭酸飲料にメントスを入れると泡が発生する」のならば、「ある水溶液にメントスを入れて泡が発生したら、水溶液には遊離炭酸ガスが溶けていたことになります。これを温泉に発展させると、温泉水にメントスを入れて泡が発生すれば、温泉水の中には炭酸ガスが含まれていたことになります。
こんな簡単な実験により、温泉水に炭酸ガスが多く含まれているかということがわかります。温泉に行かれた時にはぜひメントスで実験をしてみてください。