温泉博物館 名誉館長の 温泉ブログ

  温泉の科学や温泉現象について、わかりやすく解説します

車に乗ってやってくる温泉もあるよ!

「ローリー温泉」がいっぱい

ローリー温泉とは、言うまでもなくタンクローリーで運ばれてくる温泉のことで、そういった温泉施設をそのように呼ぶこともあります。

トミカのミニカー「温泉タンクローリー

 

写真は、トミーのミニカー(トミカ)シリーズの「温泉タンクローリー」です。乗用車はもとより消防車やパトカーといった働く車も充実していましたが、そのトミカに温泉タンクローリーも加わっていました。要するに、私たちが知らない間に温泉タンクローリーなるものが巷で市民権を得て、「働く車」として定着しているということです。

海沿いの観光旅館であった所が、掘削もしていないのに「温泉旅館」に様変わりしているといったことも少なくありません。人目のつかぬところでせっせせっせと温泉タンクローリーが往復しているのです。

温泉水の劣化とか、そういった細かいことは置いといて、心配なことは、わざわざタンクローリーで運んできた貴重な温泉を、何日も使いまわしてはいないかということです。

ある論文で、「タンクローリーで温泉が運ばれてくる施設は温泉施設全体の7割」との記載がありました(根拠は示されていませんでした)が、本当ですかね。私の経験からすると、割合的にちょっと多すぎるような気がします。

私のセカンドカーは「とみか温泉」の温泉タンクローリーです。

温泉もいいけれど、タンクローリーの中身は生ビールぐらいがいいなあと思います。